高校2年生の冬までに、どれだけ基礎力を固められるかで、難関国公立大学への合否が大きく左右されます。ここでは、高2の冬(12月中旬)までに達成すべき具体的な目標と、それに向けた学習スケジュールを解説します。
目次
1. 高3の受験スケジュールを見据えて高2で準備する重要性
難関国公立大学の受験は、共通テスト対策に加え、二次試験の準備が必要で、特に高3では膨大な量の勉強を効率よく進めることが求められます。科目数の多さや試験範囲の広さから、効率的に進めなければ負担が非常に大きくなるため、高2の段階で基礎を固めておくことが合否の鍵となります。
高3の主な負担
- 共通テスト対策: 科目数が多く、形式や時間配分に慣れる必要がある。
- 二次試験対策: 英作文や記述式問題など、高度な対応力が求められる。
- 幅広い科目: 文系なら日本史や地理、理系なら物理や化学など、多くの科目を深く学習する必要がある。
高3では、応用問題や過去問演習を中心に据えた学習が理想的です。そのため、高2の冬までに英語と数学の基礎力を完成させ、理科や社会の範囲学習を完了させる必要があります。
2. 高2の冬までに達成すべき具体的な目標
英語: 基礎力の徹底
- 単語力
- 単語帳(例: ターゲット1900)を1冊しっかり終わらせる。
- 文法力
- 文法問題集(例: ネクステージ)を完了させ、基本的な文法を網羅する。
- 長文読解力
- 入門レベルの長文読解(例: ルールズ1やポラリス0)をスラスラ読めるようにする。
- 目標得点
- 共通テスト模試で英語7割を目指す。
数学: 標準問題への対応力
- 範囲学習の完了
- 数学ⅠA・ⅡBの全範囲を教科書レベルで理解し、定期テストレベルを超えた学習を進める。
- 問題集の活用
- 入門問題成功、基礎問題成功を完了し、標準問題集(例: 青チャート)にも取り組む。
- 目標得点
- 共通テスト模試で数学7割を目指す。
理科または社会: 範囲学習の完了
文系の場合
- 日本史、地理、公民など、受験科目となる社会の範囲を完了し、基礎問題集を習得する。
理系の場合
- 物理や化学など、理科1科目の全範囲を終わらせ、基礎問題を理解する。
3. 効率的な学習計画の逆算
1. 学習スケジュールの作成
- 基礎完成: 高2の冬までに英語と数学の基礎力を仕上げる。
- 標準問題演習: 高3の4月から応用問題や過去問に進むため、4月以降は標準問題演習に集中できるよう準備。
2. 具体的な教材例
英語
- 単語: システム英単語、ターゲット1900
- 文法: ネクステージ、大岩の英文法
- 長文読解: 長文ポラリス1・2、ルールズ1
数学
- 基礎: 基礎問題成功、青チャート
- 標準: 重要問題集
理科・社会
- 基礎: 教科書レベルの範囲学習
- 応用: 標準問題集
4. 同日模試で目指す目標得点
共通テスト同日模試(高3生と同じ形式)で、以下の得点を目指します。
- 英語: 7割
- 数学: 7割
- 理科または社会: 1科目で高得点
この模試を基準に、自分の進捗を客観的に評価し、足りない部分を補強する計画を立てます。
5. メリットと注意点
メリット
- 高2の冬までに基礎力を完成させることで、高3は応用問題や過去問演習に集中できる。
- 英語と数学の基礎が固まることで、他の科目の学習時間を確保しやすくなる。
注意点
- 部活動や他の予定がある場合、夏休みや休日を活用して学習時間を確保する。
- 学習計画が遅れると、高3での学習負担が大きくなるため、定期的に進捗を確認する。
結論: 高2の冬までに到達すべき最低ライン
- 英語と数学の基礎力を完成させる(共通テスト模試で7割)。
- 理科または社会の範囲学習を完了し、標準問題に進む準備を整える。
- 高3の学習を効率よく進めるために、逆算した計画を確実に実行する。
これらを達成することで、高3では余裕を持って受験対策を進められ、難関国公立大学や早慶への道が開けます。
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